風になってきました。

今日は体育祭。そして私の爆走運用の日。

高一〜高三まで出る1500m走を気合だけで走ります。目標、とりあえず36人中20位。自信なんてあったもんじゃありません。

体育祭が始まる前、部室でネギま6巻を読んでモチベーションを上げていきます。なんつーか、かなりダメな上げ方だと思います。

教室で点呼後、椅子運びを手伝って校長の話やら何やらが続いた後にいよいよスタート。


1競技目からさっそく遺憾ない暴走っぷりを発揮する放送委員厳選BGM。まぁ、何せアニソン100%ですから。

午前中だけでACE、マクロス7種死、キディグレイド、スクランデジモンスパロボエウレカKOTOKO舞Hime栗林みな実。すげぇよ、すごすぎるよ貴方達。この場合、「バカ」という単語は素晴らしい褒め言葉だと思うです。

ウチの学校には中一のやる競技に「マワルドセブン」という名の競技がありまして、要はぐるぐるバットを20回回った後に平均台を渡ったりする見てて危なっかしい・・・否、微笑ましい競技なのです。

で、この競技のBGMがスクールランブルの「スクランブル」。ぐーるぐるまわーる、ぐーるぐるまわーる。最高ですよ貴方達!

あ、何故か私も調子こいて観客席でぐるぐる回ってて、事情を分かっている中三に爆笑されたのは秘密の方針で。


そしてこれらを全てアニソンだと完全に見破っている日本史教師のM川さん、貴方もそれはそれで凄いと思うんですがどうなんでしょうか。


炎天下の中アレすぎるBGMを聴いて周りのヲタ達と大いに盛り上がること他の競技をぼけーっと観戦すること数時間、いよいよ恐れていた時間がやってきました。校長杯1500m。

この手の競技には、気合の入っている高二高三の方々は体操服にマジックで色々メッセージを書いてそれを着て走ったりする方が必ず出てくるわけでして。目立ちたいんです、要は。

正直私も「Series207-2000 IGBT-VVVF Max120km/h Powered by KAWASAKI」などと分かる人にしか分からない文字列を書いて走ろうかなどと本気で思ったりしたんですが、今回は止めときました。たぶん来年はやります。


入場門のところまで行ってみると、周りは凄そうな人ばかり。何でこんな所にヘタレ文化部のヲタな私が紛れ込んでるんでしょうか。何かの間違いじゃないんでしょうか。きっとそうです・・・などと云ってても無常に時は過ぎて入場時刻になり、ゼッケンが配られます。

貰ったゼッケンの番号は31番。・・・ん、31?31番?31人?わ、3年A組生徒数!ちょ、キタコレ!


俄然、気合が入ります。本当は15番が良かった、だなんて口が裂けても云えません。


というわけで出走スタート。うぉっしゃぁぁぁ、俺のスリーブイエフインバータが唸るぜー!(かなり壊れ気味)


極力ペースを上げていこう、と思いながら走ったので最初からかなり飛ばし気味でのスタート。その結果として何を間違えたか、2週目から1周半ほどは何と私が1位で先頭に立って走るというマジでありえない事態に。嘘だろ。

それでもやはりヘタレ文化部、徐々にペースは落ちていくわけで。だんだんと惰性走行になってきます。


と、私のクラスの観客席の前を走ったときに学年の奴らが20人×2、合計50人弱の大軍に分かれて何か叫んでいます。え?



「せっちゃん!せっちゃん!萌えろ○○○(←私の本名)!」




ちょwwwwwっうぇwwwwお前らマジ最高wwwwwwwwwww


うはwwwみwwwなwwwぎっwwwwてwwきwwたwwwwwwwww



ブーンのパフォーマンスをしつつ爆走全開。とりあえず、あまり抜かれないように。ってか、「燃えろ」じゃなくて「萌えろ」なんですねやっぱり。


結局、高一〜高三全体の6位、高一の中では3位という本気でありえない想定の範囲外の順位で1500mを完走してゴール。嘘だろ俺。


どうやら、せっちゃんパワーは無敵らしいです。


えー、それととりあえず恐らく中二の後輩達へ。私の親が数メートル横に立っている退場門脇で「ヲタク!ヲタク!」と私に声援を送るのは堪忍してください。ちょっと家に帰れなくなりますから。


後で聞いたところ、3週目までは私のタイムが参加者最速タイムだったとか。ありえねぇです。


本気でヘトヘトになりながらも、何とか退場・・・と、何故かここで同学年の奴らに囲まれました。「ヲタのくせに、鉄研のくせによくやった、感動した!」って、正直なところあなた方の応援の方がよっぽど感動的でしたからもうホント。


この校長杯が終われば、もう私の今回の体育祭での出番なんてほとんど終わったようなもの。あと出る競技といえば高校全体で行う騎馬戦だけなのですが、そんなパワーが残ってるわけがありません。正直、もう出力限界まで出して使い切っちゃいました。


昼休み、自分へのご褒美として60円のミルクコーヒーでひとり勝手に祝杯をあげつつ、栗林みな実がガンガン流れている運動場をフラフラ。しかし、本当どうかしてるよウチの学校。


その昼休みも友人と話してたり騒いでたりするうちにすぐ終わり、午後の競技が始まります。最初の競技は来賓による玉入れ。

放送委員がBGMのスイッチを入れます。一瞬走る緊張感。例えるならば、魚雷発車スイッチを押す潜水艦のような。

やがて特大のスピーカーから流れてきたのは・・・そう、ハピマテのあのメロディ。昼の初っ端からこれですか。まったく、やってられません。生徒の観覧席からは爆笑の渦が巻き起こってたところもあったようですが、気にしちゃいけません。


これを皮切りに、Powored by放送部のトンデモBGMはますます絶好調。リリカルなのはにギルティ、果てはエ○ゲまで一般人が聞いたら何のこっちゃ分からないような曲をひたすら流しまくります。2chの某スレで流れた曲目を実況生中継されていたようですが、やっぱり気にしちゃいけません。もうどうにでもしてやってください。


本来一番盛り上がるはずの高校三学年による騎馬戦ですが、もはや全精力を使い果たした私にとっては残念ながらほぼ捨て競技。
通称「けんか祭り」のこの騎馬戦。殴り合いや潰しあいなんて当たり前、恐らく共学校では間違っても出来ないであろう競技です。

高三が数騎集まってたった一騎で奮闘する高一を容赦なくぶっ潰したり、かと思ったら高一の騎馬が高二の騎馬をボコボコに殴ったり。この場に限って、学年の壁は完全になくなります。
ちなみに例年、救急車が呼ばれて2.3人が搬送されることが恒例になっていたりします。とにかく、それくらいトンデモナイ競技なんです。


因みに私達の3組はあっさり初戦負けの最下位。ぶっちゃけ、生きて帰ってこれただけでも幸せだと思います。


そこまで疲れ果てていてもやはり最後はハイになるものらしく、閉会式の入場行進は本来きちんと列を組んで行うところを、一部の人間はその場のハイテンションなノリで騎馬を組んで行進したりします。そして、その場のノリで騎馬の上に上がることになった私。さっきまで疲れた疲れたと大声で叫んでぶっ倒れてたはずなのに、こういったときに限っては急に力が湧き出してくるものだから不思議です。


騎馬を組んだまま、数時間前に猛ダッシュした運動場を一周。騎馬の上に立つのって、こんなに気持ちいいものだったんですね。


締めの校長の話も無事スルーし・・・否、聞き届けて4時ごろに全プログラム終了。それにしても何なのでしょうか、この終わった後の異常なまでの充実感は・・・。


何かをやり遂げた、ってことは気持ちのいいものなんです。