塾に行く途中にふと、大きな満月が出ていることに気付きました。
建設中のビルの鉄骨の間から、煌々と黄白色の明かりを漏らしています。冬が近づいている事を知らせてくれている澄み切った夜の空に、吸い込まれそうなほど綺麗な満月。
気温は9度。寒風が吹きすさぶ中、不意に立ち止まって見入ってしまいました。
後では阪急電車が鉄橋を忙しそうに踏み鳴らしながら行き交い、道路を大量の車が右へ左へとひっきりなしに走っていく中、私の周りだけ時間が止まっていたような感じすら覚えました。満月には、そういった魔力があるのかもしれません。