琵琶湖大回り2nd stage

出雲降臨@米原


最近雪の中ばかり行ってる気がします。


というわけで、今日はid:negimadoka58さんから「コミケに行く上での心得が知りたい」といったなんつーかアレな理由で大回りに誘っていただいたので、またも行ってまいりました琵琶湖大回り。

今回は当たり前ですが回数券拾ったりといったサプライズイベントは無く。環状線ホームで円さんと合流し、新快速乗り場に並ぶと隣に居られたのはid:nanahocyaさん。そんな感じでいとも容易く合流、新快速に乗っていざ北を目指します。

新快速は快調に雪の各所に残る京都線を爆走、大阪から27分で京都に到着・・・って、山陰線ホームの端の方に何か居ますねぇ。あー、赤いなぁ・・・んー?同業者が写真撮ってるし・・・


・・・って、アレはもしかしてひょっとするとまさかくぁwせdrftgyふじこlp



はい、何か凄いのが居ました。


日本一長いことで有名な京都駅0番ホームの一番端に佇む、一台のDD51

そのデッキに付くは「出雲」と書かれたヘッドマーク。豪雪の中を走ってきたのか、車体や台車にはビッシリと白い雪が付着しています。先端のスノープロウからは雪融け水が再び凍ったのか氷柱が垂れ下がり、未明の雪との奮闘の様子が伺えます。

もう9時過ぎだというのに、何故か駅ホームの一番端に停車したままの機関車。本来ならAM0:30に山陰方面から上りを牽引した後、3:30頃に同じ機関車が下りを牽いて折り返すはずなんですが・・・。

順光でバッチリ撮れる場所に停車していたものですから、もはや現場はプチ撮影会状態。しかも停まっているカマのナンバーはDD51-1179、全検から明けて間もないピカピカの姿です。もう最高。


いきなりの波乱の予感に喜びつつ、山科へと歩を進めます。続行してくるしなのでも撮りますか、って魂胆。

が、待てど暮らせど、フィギュメイトののどかさんを雪に埋めてても「しなの」は来ず。残雪の中を走る117系トップナンバーと新快速を撮り、その新快速に乗車。聖地、 能 登 川 を目指します。

雪晴れの平原の中を、223系は北へ向かって滑るようにただ疾走していきます。雪の白と空の青のコントラスト、そして琵琶湖の向こうに聳える雪を抱いた比良山地がとにかく綺麗。どんより曇った空を想像していただけに、これは思ってもない光景でした。


今まで乗ってきた新快の続行でしなのがトロトロと通過していくのを見送ったあと、土下座・・・しようとしたんですが、余りにも地面がグショグショ&電車待ってる人間大量発生だったために断念。結局、「礼拝」という新しい敬意表明方法を発案しましたw

要するに、単純に手を合わせて能登川駅駅名標を拝むだけなんですけどね。

で、たまたま持ってたフィギュメイトを出してこんな事を。能登川かわいいよ能登川


約7分間の恥晒しの後にやってきた普通に乗り込み、3人で更に北上を続けます。電車は快調に進み、米原へと走っていきます。


えー、ここで業務連絡業務連絡。集合礼拝写真どうします?w


先ほどまで青かったはずの空は、何時の間にやら雪国特有のドン曇り模様。車窓に見える雪もその量を一層増やしたようで、そんな豪雪地帯を象徴するような風景の真っ只中にある彦根を223系は発車。雪で凍てつく木々を見ながら走り、新幹線の高架をくぐると米原はすぐそこ。その時、目の前をワインレッドと黄土色に塗られた電車が走って行きました。ああ、サンライズだなぁ・・・って、へ? サ ン ラ イ ズ ?

下り線を雪まみれになりながら大阪方面へ向けて走っていくのは、紛れも無くあのサンライズエクスプレス。「出雲市」などという物凄い幕が出てます。


確か、定時だとあの列車の大阪発は4時半ごろだった筈。一体何時間遅れですか。

先ほどの「出雲」HMといいコイツといい、一体今日はどうなって・・・と思いながら外を見ていると、降り積もっているのは軽く50cmはあろうかという雪。あ、 そ う い う こ と で す か 。


これが祭りの始まりでした。

要は雪で寝台夜行は抑止かかりまくり、物凄い勢いで遅れまくりだった訳です。


ってことは、まだ通過してないのは・・・「富士ぶさ」「出雲」「銀河」*1。何その萌え燃え軍団。ふざけないでくださいハァハァ。


そして私達の乗る電車は、徐行しつつ米原駅ホームに進入していきます。下りホームを見ていると・・・何 か E F 6 5 P F が 客 車 牽 い て 停 ま っ て る ん で す け ど ?


客車の幕をチェック。・・・やっぱり「寝台特急出雲・出雲市」。ちょwwwwwwwwおまwwwwww嘘だろwwwwww



ドアが開くや否や、3人で一斉に2番ホームに向けてダッシュ。滑りやすいホームに注意しながら、先頭のカマ部に向かいます。マジで出雲だよコイツ・・・。

マークが雪ですっかり隠れてしまったのは残念。辛うじて、特徴的な雲の形がお分かりいただけるでしょうか。雪玉投げて付着した雪落としてやろうかと思いました

最後尾のテールマークは何とか見れる状態。かなり長い間停車した後、ゆっくりと発車していきました。このまま行くと、真っ昼間に京都2番線でカマ替えですか・・・。頑張れマジ頑張れ。


このまま待っていると途轍もなく美味しいネタが来そうな予感がしたので、暫しホーム端に陣取ります。


ほどなくしてカーブの向こうから、更に列車が。今度は何ですか・・・おぉ、これはいい銀河ですね。

傾いたものの、そんなのもはやキニシナーイ。雪を掻き分けて到着した101レ「銀河」、4時間半の遅れです。



続いて、EF210牽引のカモレが到着。名神は大渋滞、東海道線も動いたり停まったり。そんな中、日本の物流を絶やしてなるものかとばかりに荷物と雪を満載にした貨物列車が突き進みます。コンテナの行先は宮崎・佐土原、北九州、鹿児島、熊本など遠隔地ばかり。


関ヶ原は相当ヤバイ状態のようで、この列車が来たあと数十分は全く列車が来ない状態が続きました。横を走る新幹線もスプリンクラーが全開で回る中、制限を食らいながらゆっくりと走行。新快速Max走行の方が速いんじゃないですかアレ。世界に誇るシンカンセンも、自然には勝てないのです。

降臨を期待しつつ「S・R・C!S・R・C!」などと叫んでみたものの、結局この貨物の次は超満員のしらさぎ313系が来たきり。しらさぎなどは雪を撥ねたのかガラスがモロに割れていて、テープで応急処置を施した状態で走ってきました。雪国クオリティ凄ぇ・・・。

一方、北陸方面へ向かう列車もかなりの惨状。何せ遅れで列車がちっとも来ないものですから、「これはどこの通勤電車ですか」と云いたいような物凄い量の客を詰め込み、特急は雪に向かって突撃していきます。


そして、何時の間にやら大回り乗り継ぎのリミットが近づいてきたので遅れている新快速に乗って長浜を目指します。相変わらずの雪原を突き進む223系。いつもはこの車両が神戸や大阪の町並みの中を走っている光景ばかり見ているので、こういうのは凄く新鮮です。


ほんの10分で長浜。北陸本線に乗り換えようとs・・・って、案の定電車が来てません。そのあたりはまぁ、想定の範囲内です。

暇なので、駅の端の方で3人で雪をわっせわっせと積み上げること数分。流れてきた駅の放送をよく聞いてみると、「北陸本線普通は運転の目途が経っていない」という死刑宣告に近い内容が流されているではありませんか。そりゃ悲惨ですね。あはははは。


ほどなく、「1番線に米原行きが参ります」とのこと。雪遊びの手を休めてカメラを構えて待つこと数分、やって来ました食パン列車こと583系改造の419系

国鉄の手によってあくまで「新車導入までの繋ぎ」として改造され、10年程度で潰すつもりが何時の間にやら運用開始から20年以上経過。気付けば583系時代より419系として走っている時代の方が長くなってしまったというコイツ。その前面フェイスのいい加減さ・・・否、奇抜さや車内設備の異常さもあって、恐らく将来に渡って裏鉄道史に語り継がれる伝説の迷車となる車両なのではないでしょうか。



雪積みまくりで、もはや食パンも湿気ちゃいそうな勢いです。

コイツが米原で折り返してくるまで、次の敦賀方面への普通は無いとのこと。左様ですか。待てばいいんでしょ、待てば。あとの暇な時間は、ひたすら雪を積み上げるまでのことです。


・・・奮闘する事20分、気付けば私の身長よりも余裕で高い雪塔がホーム端に建立されておりました。鉄筋は減らしてないので、そう簡単には崩れないハズです。


その頂点にのどかさんを置いて記念撮影だなんてする筈がないじゃないですか!きっと多分恐らく・・・ごめんなさいやりましたorz


やがて、あと10分程度で列車が到着するっぽいので停車位置へ移動。駅の放送は「11時20分発の電車が・・・」とか叫んでいます。え、じゅういちじにじゅっぷん?
待っている乗客諸氏も思わずこれには失笑、駅中が苦笑いに包まれました。それにつられてしまったらしく、放送する駅員の声ももはや完全に失笑気味。全米が噴いた。


現在時刻、13時20分。ああ、要するにここの駅から先は2〜3時間前から1本たりとも普通列車が来てないんですね!´`,、(´∀`)´`,、


やがて、しらさぎの続行で普通列車が到着。長い間電車が来なかった割には混雑はさほど酷くなく、ロングシート部分ながら何とか座る事ができました。


今週既に3度目の交直セクションも通過、電車は順調に雪の中を突き進んでいきます。

流石は419系、隙間風が容赦ありません。とうとう、その隙間から雪まで吹き込んできやがる始末。頬に冷たいものがピタピタくっついてきます。もうこの車両、いろんな意味で最強認定。


この先電車が来なかったらどうしようか・・・と云う内容を真剣に悩んでいるうちにも電車は進み、運命の近江塩津へ到着。湖西線方面への電車が来なければ、この駅で延々待たねばならないわけですが・・・え、向こうのホームに近江今津行きが停まってる!?


物凄い偶然と酉のグッジョブな配慮に感謝しつつ、乗り換えのため雪で滑りやすくなっている階段を突っ走ります。良い子はマネしちゃダメです。

停まっていたデカ目の475系に何とか飛び込むと、電車はほどなく動き出しました。一面白の世界を見下ろしながら、湖西線の巨大な高架をかなりの高速で突っ走っていきます。


マキノで撮り鉄軍団を目撃。それも一人じゃなく四人、巨大なロケットランチャーのようなカメラを構えております。コレは何か凄いものが来るということを確信し、近江今津で粘る事で3人一致。今日は本当、色々ありすぎて涙が出そうです。


・・・ま、実際は何もめぼしいものは来なかった訳ですが。1時間余り待ってる間に雪合戦もしたし、雪ダルマは3個も量産しちゃったしでそれはそれは楽しい時間でございました。今日はもう雪遊びオフってことでFAですね。


帰還の途、ガラガラの新快速の車内で円さん持参のネギま2時間目攻略本を読んで萌え転がること暫し。あの本マジで欲しくなりました。雪景色の琵琶湖さんごめんなさい、貴方を見ずにダメな本ばかりずっと読んでました。


その新快速は山崎辺りからチンタラ走行になり、大阪に10分延で到着。先行のサンダバが、以前あった雪塊ポイント直撃跳ね飛ばし事件の影響で70km/h制限を食らった結果遅れたとか何とか。


大阪駅前の金券ショップ街で友人から売り捌くよう頼まれていた18切符二日分を売却、北新地から帰宅。

金券ショップって結構いい加減なもので、住吉の店で身分照明を求められて学生証を出したら「18歳未満は売却ダメ」と云われたのに、ここでは数軒当たればそれの呈示すらなしで売れちゃったりします。結構そんなもんなんですね。


と云うわけで今日はもう私、お腹一杯です。

*1:帰宅後2chを見る限り、富士ぶさはもう行ってしまった後だった模様