何年振りでしょうかこんな雪。

<注:本日の私の動きはいつもに増して理解不能です>


寒かったです。凍りそうです。怖かったです。要はいろいろあったんです。


朝4時半起床。7時5分の区間快速に乗るべく駅へ。

天気予報を流していると、大阪の位置には立派に雪マークが。が、マークが出たところで大抵ちらついて終わる程度なのは経験済みなのでさほど気にもかけず出発。駐輪場へ行くと、回りの茂みに白いものが・・・って、まさかちょっと積もってる?

凍りついた水溜りの上を突っ切ってチャリを漕ぎます。と、不意に今まで吹いていた風に雪が混じりはじめました。最初の予想をよそに雪の量はどんどん増え、ほんの2分もしないうちに吹雪の中を大爆走というありえない事態に。ぎゃー。


命からがら駐輪場に辿り着き、駅へ。天候は相変わらず吹雪です。

そんな天気なのにちゃんと定時で到着してくれた新塗装207系区間快速に乗車。怖いもの見たさに、吹雪の中突っ走る電車の先頭でカブリツキ。

どんどん勢いを増す雪と風。車窓は段々、白い世界へと染まり始めました。
各駅のポイントには凍結防止のためカンテラの火が灯され、レールの下で赤い火が妖しげにちらついています。ポイントが凍結してしまい不転換が起こった瞬間、この路線のダイヤ全てが終わってしまうのです。

吹き付ける雪の中を区間快速は懸命に爆走し、京橋定時。よくやった。

ちょうど到着した環状線モリ17の、勿論ケヨ転属車ユニットに乗って大阪へ。どうせ雪が降ってるのなんか田舎な枚方・交野市域くらいだろうと思っていたんですが、何と大阪の中心部でも吹雪いています。何てこった・・・。


大阪着。神戸線ホームに行ってみると、何と新快・快速だけではなくC電までもが雪まみれでの到着です。ってことは京都は今頃えらいことになってるんですね。ったく、どうなってるですか一体。

やがて、とうとう残り2本になってしまった205系がやはり雪まみれで降臨したので迷わず乗車。この車両の本線引退も間近です。
先頭部を真っ白にしながら、雪の降りしきる神戸線をモーター音も高らかにフルノッチ100km/hで爆走する205系。ホント、涙が出るくらいカッコイイです。


で、ここで同時にあることに気付きます。



今日、学校午後からでした☆




何のために私はこの吹雪の中家を出て学校へ向かおうとしていたのでしょうか。悲しすぎます。
こうなりゃヤケなわけで、そのまま塚本へ。撮影モードです。吹雪の中を突き進む電車を撮りますか、って魂胆。


普段は滅多に雪など降ることのない大阪。ましてや積もることなど、数年に一度です。

・・・そして、今日はどうやらその数年に一度の日のようです。気温は勿論氷点下。


どんどん降り積もる雪。気がついた時には、塚本駅の端には2cm程度の雪が積もっていました。

勿論、線路も真っ白。京都方面から来る電車は、普通、新快速を問わずかなりの着雪です。雪の付き具合で「あ、コイツは大してないから高槻発だな・・・」「このヤバさは・・・湖西?」ってのが大体分かってしまうのが面白いところ。


一方、神戸方面から来る電車もかなりの着雪で走行してきます。こんな雪の中でも223系は外側線を最高速度で大爆走、雪を巻き上げて爆音とともに突っ走っていきます。完全に真っ白になってしまった先頭車の顔面には、使命感すら漂います。普段は冷たく感じるだけの無塗装車体をこんなにも力強く感じさせるような何かが、雪にはあるのでしょうか。


雪を張り付け、旧塗装の207系が走ります。この塗装と雪との組み合わせは、今年が最後となります。

雪の影響でかなり遅れて走る福知山線からの電車。雪を巻き上げ、塚本を突っ切ります。終点大阪まではあと少し。


導入されて1ヶ月も経っていないものの、順調に運用本数を増やして最早主力となりつつある321系。自慢のブラックフェイスも真っ白です。
因みにちょうどこれを撮ったころ、雪が一番激しく降っていました。私、凍えてます。



201系も、容赦なく降りしきる雪の中を驀進。満員の通勤客を乗せて、こんな天気の日もいつものように走り続けます。本線引退まで、あと1年半余り。


そんなこんなで1時間弱、強烈に雪の降る塚本でひたすら粘りました。流石に死にそうです。

命の危険を感じたので、電車に乗って大阪へ移動。雪降る外から暖かい車内へ入り、緊張がほぐれます。


が、そのまま引き下がる私ではありません。 次 は 環 状 線 で す 。

環状線を雪と絡めて撮るなんて、そうそうできることじゃありませんからね。おまけにそこで走る103系はあと2年弱の命、こんなチャンスを逃してはなりません。デジカメ、電池残量警告が出てますけど。私の耐寒能力も残量警告・・・だなんて云ってられません。

オレンジ103系も雪化粧。もう一人来られていた撮影の方と「寒いですね〜」などと語りつつ待つこと数分、この次に来たのはオレンジ201系。しかし、猛 吹 雪 でロクに撮れる状態じゃありませんでした。ここホントに大阪?


デジカメの電池を充電する&体制を立て直すため、一旦家へ帰ります。

遅れまくっていたオレンジ201系に乗って京橋へ。9:36に京橋に到着し、9:39の快速に乗れるかな〜・・・と思っていたところ、雪による大幅な遅れによって1本前の9:24の快速に乗れてしまいました。そういえば先ほどの塚本で見ていた限りでもほとんどの電車は遅れていて緩急接続どころの騒ぎではなかったようで、もはや無ダイヤ状態です。


もはや一面の雪景色となってしまった学研都市線を、電車は滑るように走ります。

未だ降り続く雪を掻き分けるようにして突き進んでいく電車。いつも見慣れた学研都市線の風景ですが、今日ばかりは未知の路線のようです。
雪は全てを変える、とはよく云ったもの。いつもの風景の色を新鮮に変え、普段あまり見たくはないようなものを覆い隠してくれます。

高架線路から見下ろすいつも色鮮やかな街並みも、今日は白と黒のモノトーンの世界。いつもの路線での25分間の異世界体験はあっという間に過ぎ、雪の中を飛ばしに飛ばした電車は長尾に到着しました。


大阪市内よりも断然積雪が多いように感じる長尾周辺。駅のホームの端の方、まだ誰も踏み込んでいないあたりに手持ちの定規をグサッ、ズブズブ・・・・うげっ、4cmもありますか。この地域で以前これほど降ったのは、私の記憶だと小学校低学年頃に一回あったきりでしょうか・・・。


そして、ここから家へと帰る私には大きな関門があります。そう、雪道です。


駐輪場に行き、すっかり雪を被ってしまったチャリを引き出します。新雪をズブズブと踏み分けながら、駐輪場を脱出して公道へ。さぁ、ここからが勝負です。


道路に出るや否や、目の前をチェーンをタイヤに巻きつけた京阪バスがゴロゴロと走っていきました。どの車も雪を警戒し、時速10kmほどで走行している光景はかなり異様です。道路は轍を除いて全面真っ白け状態。

まずは慎重に走り、カーブでは速度を極限まで落とします。最大の敵はスリップと転倒。

おまけに、風が強いときているので非常に大変です。そして、例によって私が走り出すや否や吹雪いてきました。私もさっきの223系みたいに顔面真っ白、心の中は事故らないかヒヤヒヤで真っ青です。

ジャリジャリズブズブと雪を踏み分け、とにかく警戒走行で家を目指します。下り坂では極力急ブレーキを避け・・・って、滑ったーっ!

前輪と後輪の釣り合いが取れなくなり、本気で転倒しかけたものの間一髪で状態修正。転倒したら私の命のデジカメが逝っちゃいます。そればかりは堪忍です。


途中、オカンにケータイ経由で用事を言いつけられたので小学校へ立ち寄ります。弟が風邪引いて終業式を休んだので、通知表を取ってこいと。その小学校は要は私が昔通っていた学校なわけで、行くのなんて卒業以来4年ぶりです。

昔と違い、今の小学校は不審者対策で常に校門は閉ざされています。インターフォンを押して用件を伝えて中に入れてもらい、来客用スリッパに履き替えて中へ。
途中、昔お世話になった先生と遭遇。まだここに居たんだ・・・じゃなくて、お久しぶりです。余り変わってないようで、何より。

その先生と一緒に弟の教室へ行くべく階段を昇ったり廊下を歩いてたりしていると、不意にそのサイズの小ささに気付きます。小学校の建物って、実はこんなに小さかったんですね・・・。
昔は途轍もなく広く長く何やら特別なものに感じたこの廊下も、今やただの廊下でしかありません。昇るのが大変だった3階までの階段も、やはり今やただの階段でしかありません。

自分が成長したことを感じると同時に、ちょっとした寂しさも一緒に感じた瞬間でした。


やはり雪で真っ白な小学校を後にし、家を目指します。

校庭を見ていると、授業が既に終わったのか雪遊びをする集団の歓声が耳につきました。昔も今も、雪が降って喜ぶ子供の姿は一緒です。昔はああやってたんだよなぁ、自分も。


学校に居た時間を除いて10分少々、いつもの二倍以上の時間をかけたものの何とか無事故のまま家へ生還。怖かった・・・。

チャリに付着したガチガチの雪を取り除き、一旦室内へ引き篭もります。こんな手入れ、今までにしたことすらありません。。





そしてそれから時間の経つこと1時間弱。学校へ向けて再出発です。

先ほど自分の目で見た限り&2ちゃんの運行板を見る限りではJR西、というより関西のほとんどの鉄道は雪の影響で既に無ダイヤ状態超逝っとけダイヤに突入しているようなので、余裕に余裕を持って2時間前に出発。


先ほどと同じように家を出発、しかしいきなり異変が。

変速が効きません。

どうやら雪が変速機に詰まってしまい、ギアが変わらなくなってしまったようです。うへぇ。


今日は耐寒のために持っていたはずの手袋が、違う方向で役に立ちました。


雪を掻き分けて先ほどと同じようにヒヤヒヤの連続を味わいながら、死に物狂いで駅へ。駅前ではタクシー乗り場に大行列ができ、チェーンをバッチリ装着したタクシーが次から次へとゴロゴロ走っていきます。

ホームに上がってみると、1番線ではドアを半自動扱いにされた普通が何故か抑止中。予想通り、もはやダイヤのダの字もないようです。


10分ほど待った頃、雪煙を上げながら207系快速が白銀のホームへと滑り込んできました。

ようやく雲が割れて日が差し始めた銀世界の中を、207系は先ほどと逆方向に走ります。モーター音も高らかに。

雪はようやく融け出し、段々と地面が見え始めてきたようです。と、ここでメール着弾。



学校休み☆成績表は郵送




ざけんな。



要するにそれは私の今日のチャリの苦労は全部無駄だったってことですね!さすが私の学校、今日の私の行いを颯爽と全否定ですか!

orz


ま、個人的にはちっとも無駄だなんて思ってませんが。収穫多すぎでホクホクです。


もうアレなのでそのまま電車に乗って学校へ向かうフリをしつつ環状線を逆回りしたりしつつ過ごし、気付いたときには尼崎に居ました。

流石は西の一大ジャンクション、もう容赦なく物凄い混乱っぷり。福知山線から本線へ繋がる大鉄橋には新色+旧色混結207系の1閉塞後に北近畿が詰まり、その更に後にもう一本207系が詰まってたりと最早ムチャクチャです。

ホーム端で行きゆく(詰まり行く?)車両を観察することたった15分で新色を4編成も見れてしまってちょっと鬱になっていると、奥のほうで詰まっていた前述の北近畿がようやくこちらへ向かって走ってきました。


・・・って、えぇー・・・何これ!?


もはや説明するまでもありませんが、屋根の上や床下の白いモノは全部雪でございます。


この続行で来た篠山口発の丹波路快速の着雪量と比較してみると断然。福知山・豊岡方面の雪の降り方がいかに恐ろしい事になっているかが想像できます。

快速木津行きに乗って帰宅・・・しようとしたんですが、東西線の地下40mで不意にこの電車は「快速・放出行き」などという列車に化けやがりまして、挙句の果てには「快速」の二文字すら取れてしまい鴫野に臨時停車、結局文字通り「放出」で「放出」されてしまいました。

とりあえず次の電車が207-1だったから許します。逆方面は 快 速 電 車 三 連 続 だとか、本当にシャレにならない事態が起こっていました。普通停車駅をどうするつもりですか西さん。


長尾に着いた頃には雪も大分消え、路肩に少々残る程度だったのでチャリのハードさは先ほどまで程ではありませんでした。2時頃何とか帰着、もう色々と疲れました。