桜+電車シリーズ第三回、桜ノ宮。

今日は朝早くから雲ひとつ無い晴天。天気予報で「晴れ」と云っていても、朝からこれほどまでに晴れることはあまりありません。迷わず環状線桜ノ宮へ直行。

ホームに降り立つと、既に一人先客が。しかし、ホーム上からの桜を絡めた撮影は難しいことが今更になって判明。それでも気合で撮影していると、次の電車で良くお会いする方がたまたまやって来られました。暫しお話したあと環状線に乗り込み、7時50分大阪発の快速で学校へ。


始業式を済ませ、学校最寄り駅から普通に乗ろうとして車番をよく見るとTc201-142。もしやこいつは・・・と思い芦屋で屋根上を見るとやはりありました、ベンチレータ。腐食防止の観点からベンチレータが撤去され始めてはや数年、今やベンチレータ残存編成は3本のみなのです。関西の201系で完全に原形を保っているのはこの3本のみ。

新快速で尼崎へ先行、駅構内に進入してくる201系完全原型編成をショット。信号柱と制限速度標が邪魔になった以外はまずまずの出来。

JR東西線電車に乗り、目指すは大阪城北詰。駅を出て一瞬道を間違えるハプニングもありながら、何とか大川沿いへ到達。目に飛び込んできたのは今まさに満開となった桜、そして大勢の花見客。

晴れで良かった、と思いつつ川沿いを屋形船と並びながら同じスピードで歩いていくと15分ほどで桜ノ宮駅。遠いようで実は意外に近いんです、ここ。

川にかかる環状線の鉄橋を、ちょっと離れた所に並んで架かっている橋の上から望みます。
川岸には満開の桜が乱舞しているかのように咲き誇っています。妖しささえ漂うその姿。青い空、オレンジの電車、緑の川、そしてピンクの桜。

暫しここに腰を据え、20分ほど撮影。電車の本数だけは非常に多いので、それに関しての苦労は全くありません。103系は勿論のこと、221系や223系などJR西日本の主力形式*1が橋の上で桜と共演します。年に数日間だけの、限られた美しい共演。
通り過ぎる花見客も、「あのオレンジ色の環状線と一緒に撮ると綺麗ねー」等と言いつつ、老若男女問わず桜と電車の組み合わせを撮っています。使っている機材は携帯カメラ・デジカメ・一眼レフなど様々ですが、別にファンでもない普通の人がこういう風に電車を「単なる乗り物」としてでなく「被写体」として撮っているのを見ると、何となく嬉しく感じるのは私だけでしょうか?

あの花を見ると何故か心が落ち着くのは、日本人ならではなんでしょうね。

*1:103系が”主力形式”というあたりはJR西日本クオリティ