修学旅行レポ一日目


いやー、飛行機って凄いですね!マジで飛んじゃうんですね!


・・・そんなわけで沖縄へ行ってきました。学校の修学旅行、という名目で。

人生初の沖縄、人生初の飛行機、人生初の高級リゾートホテルなどと初めて尽くしだった感のある今回の旅行。流石に何も書かないでいるのはもったいないだろうということで、少しずつですが書き進めてみようと思います。まぁ、どうせ全部書きあがる事はないんでしょうけど。


交野市518の始発でスタート。どうでもいいことですが、今月に入ってから交野線列車で一番利用頻度が高いのがこのスジだったりします。文化祭準備の間は始発ばっかりだったわけで、全くもって変な奴です。


京橋一分乗り換えに引き続き、奇跡的に大阪でも1分乗り継ぎに成功して601発加古川行きの中の人に。文化祭準備の時は失敗したんですけどね、この乗り継ぎ。今日は大荷物を持ってるという更なる悪条件が重なっているのに成功とは如何なることやら。


ガラガラの321系の車端部に陣取り、三ノ宮まではいつもの景色を見ながら30分余り。新快速に乗れば20分のこの区間ですが、普通でも案外早く着くものなのです。

ポートライナーの改札をくぐり、車内に入ると同じ部のNが。早っ。

この列車は早朝時間帯最後の快速。所要時間は結局1分半しか違わないものの、やはり「快速」という名前にはなにかしら惹かれるものがあります。


巨大な橋を一回渡ってポートアイランド、二回渡って空港島。三宮から神戸空港駅までは僅か17分半。
福岡空港には叶わないものの、神戸中枢部直結というこのアクセスの良さは神戸空港最大にして最強の長所です。


集合場所には7時前に到着。集合時間が8時15分なので、この時間だとまだ教師すら来ていません。私より先に来ていた生徒も僅かに3人だけ・・・ってことで見事に4番乗り。


そのまま待っているのもアレなので荷物を放置して展望デッキへ。




この手の飛行機の写真って、どこに水平を合わせれば良いのか分からなくなって凄く困ります。鉄道ならその点、一目瞭然なんですけど。


そうこうして暇を潰しているうちに気付けば集合時間。搭乗券が配られます。


近くの奴と交渉してめでたく窓際をゲット。譲ってくれた奴サンクス。


大荷物を預けて身軽な姿になり、いよいよ搭乗ゲートをくぐります。

まずは手荷物検査。金属類を外して探知機をくぐるわけですが、やはりそこは初めての体験。正直かなりキョドってました。どこまで引っかかるのか見当がつかなかった上に引っかかるのが怖かったので、ペンケース内のお絵かき用金属シャーペンまで引っ張り出したり。ビバ初心者。


ここまでして引っかかったらそれはそれで面白かったのですが、結局は何もないままゲートを通過。って・・・


目の前に鶴丸がいるお!


この塗装と神戸空港の組み合わせって結構期間限定なんじゃないですかね?


売店で客室乗務員フィギュアを見つけ、友人数人で「おまえ買えやww」等とやってたのは秘密。マジで買った奴が居たのには正直驚きましたが、まぁ400円でしたし。


そんなことをしているうち、数学教師のAさんから一枚のカードを貰いました。見てみるとそれはゆいレールの路線図。「どうせお前ら乗るんだろ」ですって。流石は鉄研副顧問、全てはお見通しってコトですか。有難く頂いておきます。


改札機に搭乗券を通し、いよいよ飛行機の機内へ。機材はB767-300、まぁ予想通り。

機内に入る前の通路からコックピットに居る機長さんに冗談混じりで敬礼したら、ちゃんと敬礼し返してくれてちょっと嬉しかったり。


定員260名ほどのところにウチの学生が220人も乗ってるものですから、事実上の貸しきり状態。ここまでくると、運悪く私達と一緒の便に乗り合わせてしまった一般人の方々が多少可哀想な気がします。

ベルトを着用、荷物は前の座席の下へ。もう準備は万端。

そのうちにいよいよ搭乗口が閉じられ、機体がゆっくりと動き出します。滑走路へ向かい、のっそりと。


発着密度のそんなに高くない神戸空港、滑走路での待機などもなくスムーズに機は動きます。滑走路に一旦止まり、いよいよ離陸の瞬間。


今までジェットコースターに乗るときくらいしか体感したことのないであろうかなりのGが体にかかり、物凄い勢いで窓の外の景色が流れ始めたと思った瞬間、気が付けば私は飛行機もろとも宙に浮いていました。本当に一瞬なんですね。


かなりの角度で上へと上昇していく飛行機。後方には今まで居た神戸空港ポーアイ、やがて海ばかり。

東向きに離陸した機体は、沖縄に針路を取るべく大きく旋回して180度向きを変えていきます。関空や泉北の街並みが海の向こうにチラリと見えたと思いきや、すぐに姿を隠していきました。私が座った席は運悪くちょうど翼の丁度上だったので十分に景色を見ることができないのは残念ですが、それでも私の目線は右へ左へ。どうみても完全に初心者っぷり発揮しまくり、キョドりまくりです。頭悪そうです。


眼下に見える島は四国か淡路島か。良く分からないままに雲に隠され、あとはひたすら眼下に雲の広がる世界が続くばかり。


ベルト着用サインも消え、いつしか機は水平飛行に入っています。青い空がひたすら続く世界の中を優雅に突き進み・・・だといいんですが、私の席はエンジンのある主翼のモロに横。正直五月蝿いのです。


そんなわけで早くもmp3プレーヤー全開モード。ヘビーローテーション曲は何故かハレ晴レユカイ、確かにこのシチュに似合うといえば似合います。



サービスの飲み物を飲みつつ機内誌を読んだりしていると、沖縄までの2時間弱のフライトなんてものは本当に一瞬でした。


ベルト着用サインが再び点灯し、機は徐々に高度を下げていきます。やがて雲の切れ目から見えてきたのは沖縄本島、いよいよやってきました。


かなり高度を下げた後、一旦水平に戻ります。風の噂だと、この状態で米軍レーダーと連絡を取り合わねばならないのだとか。

程なくして見えてくる大きな都市は那覇の市街。予想よりかなりの規模です。丘に張り付くようにタンクを付けた屋根の平らな家々が立ち並んでいる様は、いかにも南国といったところでしょうか。

そんな景色を見ながら、飛行機は優雅に弧を描いていきます。斜め前に見えてくる滑走路。


僅かな衝撃と共にランディング、ずさーっと滑走路を走り、私達の乗る飛行機は那覇空港に無事着陸しました。


機内にカメラの電池を忘れた・・・と勘違いしたりするトラブルがあってフライトアテンダントさん×4に囲まれるというアレなアクシデントがありながらも、何とか無事に機から脱出。それにしてもB747-400がそこかしこにゴロゴロと居る光景は結構新鮮です。


そして、この時点でとうとう日本全都道府県制覇が達成。16歳と10ヶ月で達成って、結構早いほうなんじゃないでしょうかね?

まぁ、ある意味このあたりは「鉄研のおかげ」なんですけど。


ベルトコンベアーからガタガタと流れてくる荷物を受け取り、整列。いつしかバスガイドさんが私達の団体の前に立ってます。


そのときたまたま列の先頭に居た関係で、乗ったバスも一番先頭の通称ヲタシートをゲット。
まぁこの席は特に学校団体での行動の場合、教師達との激烈生トークを数日間にわたって味わえるという素晴らしい席でもあるわけで。うわー・・・。

私の乗ったバスは比較的席に余裕があるバスだったので、幸いなことに教師との同席という事態は免れたものの通路を挟んだ隣に教頭のマ○ピー&金属探知機のの○ちが座ってるという物凄い状態。まぁ、これはこれで面白いんでOK。


それにしてもやはり沖縄、暑い・・・いや、むしろ熱い!

現在気温28度、湿度があるために余計に暑く感じます。大阪との気温差は思ったほどなかったものの、体感温度は全く違いますね。


乗ったバスは日野セレガ。因みにコイツ、本土では一般的観光バス車両ですが、沖縄に於いては新車も同然のレベルです。詳しくは後述。


バスはまずひめゆりの塔、続いて平和祈念館の沖縄平和学習定番コースを辿ります。

ゆいレールの下をちょっとだけ通り、バスは南の糸満市へ向けて走ります。少し走っただけでも、かなりの風景が本土とは異なっていることを実感。

屋根の上に乗っかる水タンク、平らな屋根、赤い瓦、シーサー、風除けの塀、やたらと開放感のある柱中心で作られた家々。ちょっと思い出すだけで、これだけ一気に出てきます。

むやみやたらと英字が氾濫しているのもまたここの現実。県の11%が米軍用地なのはダテじゃありません。


このあたりのことはガイドブックに詳しく書かれているから・・・というより、どうしても話が重たくなってあまり書く気が起こらないので少し割愛。大事なことなのですけどね。

紋切り型の表現ですが、やはり色々と考えさせられるものがあったのは確かです。


それにしても沖縄、擦れ違う車のクオリティまで高いです。

Yナンバー車やら軍用ジープが平気な顔して走り回ってるし、路線バスはボロいし。とりあえずエルガやブルーリボンシティを一台も見てません。


だってこんな観光バスが平気な顔してゴロゴロ走ってますし。

いつのだよお前。


サトウキビ畑の中を走り、海を望みながら走りに走ってバスはホテルへ到着。はじめ曇りがちだった空もその頃になると綺麗に晴れ渡り・・・って


何ですかこのホテルのクオリティー!!!111111




<注:私が泊まった部屋からの眺めです>


修学旅行生にはあまりに勿体無さすぎる高級リゾートホテル。

風の噂では一泊一万円を軽く越えるとか。恐ろしい話です。私が普段泊まっている一泊2000円ほどの安ビジホとはえらい違いです。


思ったより普通の夕食を済ませたあとは、楽しい楽しい自由時間。

色々な部屋を襲ったり・・・もとい、訪問してダベったりカードゲームしたり。とりあえず色々とハッチャケてました。えるたんの部屋で変な絵を描いてた気もしますが、そこはそこ。

とりあえず点呼の10時には形式上部屋に戻っておくことにします。流石にそこは、ねぇ。

そのあとも色々と暴走する予定だったんですが、気が付けばペンを握りながらベッドの掛け布団の上で突っ伏していました。あちゃー、やっちまった。


そして1時ごろ。3人しか居ない筈のこの部屋にしてはやたらと大きいざわめきに気付いてのっそり起き上がると、そこらじゅうに居る人間ども。数えてみると12人も居やがります。

円卓を囲んで4人はマージャン、他は何故かそこにあった(ここ重要)PS2を囲んでガヤガヤ。てめぇら本土から密輸しやがったな!wそしてベッドの上で寝てた私一人。何だか取り残されたような気分です。当然ながらこのへんのものは見つかったら全部没収だと聞いています。

この手のきまりで定められていることは「やってはいけない」のではなく、「見つからなければいい」のです。見つかったらそれは失敗、あちゃーあいつらヘマやりやがって・・・それだけの話。楽しければそれでいいのです。


騒がしい部屋の中で、修学旅行一日目の夜は刻々と更けていきます・・・。