無駄に歩きまくった気がします。

山バックに3000系@箕面

数日前に学校の友人から「どこか紅葉でも撮りに行かないか」と誘われ、「有馬」「京都」などと様々な候補があったものの、結局は交通費などの関係で折衷案として”両者間の中間地点”箕面に行くことに。だって神鉄高いんですもん。阪急安いんですもん。


京橋でヒネ車の環状直通運用を撮った後、階段を急いで撮ったその電車に滑り込み。今日の編成は「超若番+8連中6両戸袋窓&車内未更新+加速最強6M2T」の日根野無敵編成ことK801。こんな編成に環状線で乗れるなんて、美味しくて涙が出そうです。

大阪駅に着くと、3番にはキハ181の「かにカニはまかぜ」が停車中。環状ホームからコイツを撮ってる小学校高学年くらいの子供たちは、K801には見向きすらせず。先に消えるのは、間違いなくこっちの方なんですけどねぇ。


阪急梅田で相方と合流し、8:50の急行で石橋へ・・・行くつもりだったのですが、隣に居た8000系普通がクロスシート車だったので迷わずそっちへ乗ることに。一本くらい遅くなっても別に構わないですしね。

相方も若干鉄分が入ってたりするで、ガラガラの先発7000系急行に乗らずに更にガラガラの次発8000系クロス普通に乗ることを何の違和感も無く了解してくれました。流石。


若干の違和感を覚えつつもクロスシート宝塚線の旅。伊丹空港に離着陸する飛行機を左に見つつ電車は走り、石橋で箕面線に乗り換え。

乗り換えた先の箕面線は、宝塚線系統仕様のオレンジ色の縁取りがされた「箕面|石橋」サボを装着した3000系。今時関西で行先案内サボ付き車両が頻繁に見られるのは、恐らくここ阪急くらいでしょう。
因みに京都線系統のサボは緑色の縁取り、神戸線系統は水色の縁取りのサボを使っています。いずれの系統でも本線でのサボ付き車両の定期運用はとっくの昔に消滅しましたが、支線ではまだまだ健在。京都線系統では嵐山線宝塚線系統では箕面線神戸線系統では今津線伊丹線で使われています。

4両編成の電車は紅葉に染まる山に向かって走り、僅か7分で終点・箕面に到着。シーズン真っ只中と云う事もあって、やはりハイキング姿の中高年が目立ちますね。私達、どうも浮いてるような気がします。


駅近くの踏み切りで彩り鮮やかな山をバックに電車を撮影したあと、いよいよ山に踏み込みます。
写真を撮りつつゆっくり歩き、1時間弱で箕面大滝に到着。滝周辺の紅葉の色がやや脱色気味で、あまり映えなかったのは少々残念。

猿が大量発生するという話を事前に聞いていたのですが、幸い?一匹も遭遇せず。出たとしても、エサをやるほど私は寛大ではありません。そもそもエサやっちゃ駄目です。


帰り道、脇道に「←展望台」の看板を見つけたので登ってみること10分強。これが大正解。

逆光なものの、頂上からは伊丹空港はもちろんのこと大阪湾に生駒山、更には淡路島までが一望できました。
着陸する飛行機をその更に上から眺めるというのは、どうも変な気分ですね。


下界に降りて再び電車に。行きと同じ編成。

行きと同じルートでそのまま帰るのもアレなので、今津線回り+未乗の伊丹線を乗り潰しに行くことに。箕面→伊丹270円のスーパープライスは流石阪急。

伊丹線を乗り潰して祝・阪急全線完乗・・・といきたいところですが、実はまだ神戸線の岡本〜三宮間が未乗だったりします。学校のすぐ近くなのになんで未乗なんだ、というツッコミを食らいそうですが、その理由は何を隠そう意図的に残していたということにほかなりません。

いや、「完乗達成駅が学校最寄駅でした」ってちょっと面白いじゃないですか。ね?

とりあえず相方には、3000系サボ車を撮りたいがために宝塚南口で40分間待たせてしまったことをお詫びいたします。全ては4運用中1運用にしかサボ車を運用に入れてなかった阪急が悪い・・・ということではありません。


西北から塚口までは最近余り見なくなった5000系未更新車の普通。塚口の阪急そばで燃料補給したのち、伊丹線へ踏み込みます。

塚口を発車後15km/h制限の急カーブを曲がり切って本線から直角に90度離れると、伊丹までほぼ一直線。始発から終点まで、僅か6分ほどのミニトリップ。


伊丹でハヤテ4巻を買った後、500mほど離れているJR伊丹まで歩いてJRに乗って終了





・・・のはずだったんですが、相方がここで決定的な一言。




「なぁ、JRの尼崎まで歩かねぇ?」


いや、アホですか貴方。伊丹から尼崎といえばたっぷり6km弱、歩けない事はありませんがたっぷり1時間以上はかかります。時間対費用を考えると、電車に乗ったほうがどう考えても得です。

時刻、既に4時半。もうすぐ日が暮れます。寒くなってきます。
こんな時間にわざわざそんな距離を歩くだなんて、常人のすることじゃありません。アホです。

尼崎へ繋がる道路沿いのバス停の地図を見てみると、尼崎駅付近まではたっぷりバス停15個分。何キロあるんですかそれ。


・・・が、何故かそのような狂った提案についついノリで乗ってしまった私がいるのでした。目標、尼崎17時33分発快速木津行き。


しかも「どうせならタイムトライアルしてみようぜ」、ってことで早足競争。もうね、どうしようもありません。夕暮れの町を急ぎ足で突き進む、どう見ても怪しい高校生二人。楽しけりゃいいんです、もう。


バス停を1つ過ぎるたびに一喜、そして残りのバス停の数を見るたびに一憂。その繰り返しですが、少しずつ近くはなっていくものです。25分ほどで中間折り返し地点に到達。お、意外といけそう。


足は意外と疲れないもので、グイグイ歩は進みます。
山陽新幹線の下を通り、阪急神戸線もパスし、名神もパスし、歩き始めてから40分ほど経った頃にいよいよ見えてきたのは尼崎駅前に聳え立つ高層マンション!

東海道線の下を地下道で潜り抜け、針路を東に変えてラストスパート。予定通り17:33の電車に乗り込んだのは、発車の30秒前でした。


・・・我ながら、最近は本当にアホなことばっかりやってる気がします。