激走!爆走!大和路区快

また学校の帰りに中回り乗車してしまいました。どうもいろいろなものに取り憑かれているようです。

・・・あ、学校が5時間で終わったからって何も試験前に奈良線〜JR大和路線経由で大回りしなくても・・というツッコミは無しの方向で。
新快速車内では英作文の練習、奈良線内では勉強の続き&夜の勉強に向けての睡眠時間に充てたので試験勉強の方は多分大丈夫でしょう、ええ。
チャートは後25問、まぁ明日にはカタがつくのではないかと。


で、今日の狙いは奈良16:10発・区間快速JR難波行き。
この電車はJR大和路線森ノ宮電車区所属の環状線車両が走るという、いわゆる”アルバイト運用”なのです。

普段は駅間距離の短い環状線を70km/hほどでゴロゴロ走っているモリ車が一念発起、大和路線を高速で突っ走るという103系ファンにとってはまさに最高の運用。


奈良から王寺までは普通運転なのですが、駅間距離が長いためにノッチ全開で飛ばしに飛ばすのは以前にも書いた通り。

しかしこの電車の真骨頂はこの区間ではなく、王寺から先。
区間快速は奈良〜王寺間各駅停車・王寺から快速運転、大和路快速と全く同じ停車駅で駆け抜けるのです。朝のライナーを除けば、大和路線内では最上級の種別。

中でも王寺〜久宝寺は12分間無停車で突っ走り、103系設計時の本来の用途からはおよそかけ離れた恐ろしいまでの走りを見せつけてくれます。


大きくカーブを描きながら王寺発車、順調に加速して三郷を90km/hほどの高速で通過。

車内はシートの端に人がポツポツと座っている程度の乗車率なのでモーター音以外は静かなもの、Fなどはこれ幸いと録音に勤しんでいるようです。

高井田までの暫くの間は大阪と奈良の県境の山中を大和川に沿いながら走るためカーブが多く、なかなか速度が乗りません。それでも、トンネルに入るたびに起こるモーターの反響音はかなりのもの。

車窓に広がる山が次第に開け、カーブも少なくなってくると加速開始。僅かな衝動が伝わり、4M4T編成の103系モリ車はジワジワと加速していきます。

柏原ではホームの無い通過列車専用線を通過、足音も荒くポイントを突破してさらに速度を上げていく103系MT55は爆音を奏でつつ、だんだんと回転数を上げていきます。

直線区間に入り速度は100km/h、103系は持てる性能を全て出してオレンジ色の陽光が斜めに差し込んでくる大和路を突っ走ります。
車内に響き渡る物凄い重低音。環状線でのいつもの走りからは全く想像もつかない、有り得ないほど気合の入った走りっぷりです。

軋む車体、風圧でドアの上げる悲鳴のようなバタバタ音、そしてMT55の轟音が一体となって車内を包み込みます。

恐らく、私はこれらの持つ独特の感触が好きで大和路線に乗っているのでしょう。

やがて電車は久宝寺に停車、停車中の冷風車103系を追い抜いてラストスパート区間へ。

各駅のポイントを高速で蹴破り、通過線を突き進み、駅を通過しながら終点へ向けてひたすら突き進んでいきます。
東部市場前を過ぎ、高架を降りながら徐々に速度を落としていく103系天王寺はもうすぐ。

天王寺で降りた後に感じる不思議な満足感と充足感。一体何なのでしょうね、これ。


ちなみにこの電車、ダイヤの立ち方もなかなか。王寺→久宝寺15.0kmを所要12分0秒運転はダテじゃない。
えきから時刻表 ホーム
比較用に一本前の大和路快速
えきから時刻表 ホーム

221系が120km/hで走る大和路快速運用と殆ど変わらない所要時間で大和路線をガンガン突っ走る103系。強すぎですコイツ。


そういえば今朝も103系混色車に遭遇し、写真もちゃんと撮れていたのですが、それはまた明日のネタということに。