帰ってきました

ぶっちゃけ何回か涙腺に刺激きました。
リバイバル但馬」のときも結構ヤバいとこまで来てたんですけど。>目


レポート続きいってみます。

京都を発車した113系新快速。今回は前から三両目、モハ113-5002に乗車。
ここで今回運転された列車の編成を振り返ってみると、

西明石 クハ111-5311+モハ112-5002+モハ113-5002+サハ111-7018+モハ112-5001+モハ113-5001+クハ111-5021 →京都

JR西日本網干電車区113系K8編成。ちなみに網干区113系はブレーキ増圧・車輪蛇行動防止の対策が取られた110km/h対応車なので、基本番号から+5000となっています。

・・・ってことは、各車両から5000を引くと驚愕の事実が明らかになるわけで。


モハ113-1ですよ?113-2ですよ?おまけにクハは111系ですよ?
万博より更に前、約40年前の車両。1963年製ですよ。

こんな車両たちが東海道山陽本線の新快速が130km/hで疾駆する外側線を退避なしで爆走。

ありえねぇ・・・。


列車レポに戻る。
西大路通過。外側線は新幹線高架の真下を走るんですが、ヒュンヒュン聞こえるコンクリ橋脚の風切り音がモーター音と絡み合って凄いことに。223系新快速でもあんな音聞いた事ないですよ。
そこまではまさに全開走行だったのですが桂川を渡ったあたりで何故か急に減速、3〜40km/hまで一旦速度が落ちます。向日町手前で再度加速。

一気にフルノッチで最高速度まで戻し、爆音を残して485系583系、12系やだいせん用キハ65がたむろしている京都総合車両区(向日町操車場)の脇を通過。

そのまま山崎の制限90までフルスピードを維持、大量の撮影隊が集う中を通過。


台風一過、晴れの田園地帯を物凄いモーターの爆音と共に突っ走る113系新快速。

右手に201系や207系が見え、引込み線の下をなおもフルノッチで突き抜ける。
ポイントをいつもの「ガコン、バタン・・・」といったやる気のない音でなく、最高速度で「バン!ガゴゴッ!」とばかりに「脱線するんじゃねぇ?」と思うくらい凄い音を立てて蹴破って高槻、通過!

ひたすら続く複々線を恐ろしいまでのスピードで驀進。こんなに速い113系、2年半ずっと同じ113で通学してても乗った事無いですよ。

緩いカーブを描きながら茨木のホームをかすめ、近畿道をくぐり、撮影隊で満員御礼の千里丘をやっぱりノッチ全開、爆音全開で通過。

あまりに高速で飛ばすため、車両全体が右に左にユサユサ、ギシギシ激しく揺れる。
110km/h運転でもかなりヤバイ揺れがあるのは日頃の経験で知っているんですが、これは完全にそれ以上。一体どれだけ出してるんですか?

列車ダイヤ上ではこの電車は「通電特定」。「特定」の響きに凄みが感じられます。

試運転中のJR西日本の次世代試験車「U@Tech」の脇を通り、吹田工場側を通過。
113系のトップナンバーが解体線で最期を待っている113系485系の脇を駆け抜ける。

東淀川を過ぎた所で若干スピードが落ちる。それでも90km/hといったところでしょうか。

新大阪、通過!
ホームで次の電車を待っている客が唖然とした顔をして爆音を響かせながら高速で通過するオンボロ車両を眺めている。
発車したばかりの223系快速をぶっちぎり、軽く追い抜く。

普段の新快速なら100km/h程度で軽く流しながら走る淀川橋梁も113系は全力走行。
有名撮影地だけに堤防上にはカメラを持った人々が大量に並んでますね。

ようやく速度を落とし、大阪駅3番ホームに滑り込む。見事な定時到着。
京都→大阪28分はダテじゃない。


客の入れ替わりはあまり無い模様。降りこそすれど乗車してくる客はあまり多くないみたいですね。
隣で録音していた友人が降りていった(私信:よかったら録音したmp3ファイルください>F)。


さて、ここから後半戦。
笛が響き、今なお貴重な原型ドアエンジンを使用しているドアが閉まる。
3番線を出て隣に止まっているトワイライトが後ろに流れていったと思いきや、その後からひょっこり223系の快速が。さっき新大阪で抜いたあの快速。


最新鋭車両と最古参車両とのバトルが始まる。

双方の速度差はほぼ無いが、大阪発車後すぐにある大カーブまでは制限速度の関係で113系新快速が若干リード。
下淀川橋梁に差し掛かったころには223系がそろりそろりと前に出ようとしていたが、橋中途で双方の速度差は完全に無くなった。
お互いの顔が手に届くような位置にある状態。
橋を完全に渡り切って撮影名所・塚本に差し掛かる頃、113系がじわじわリードを始めていった。
あそこで撮っていた人達は223系と全く互角な速度で並んで突っ走ってきた113系を見てどう思ったんでしょうか。

モーター音の悲鳴のような唸り、ユサユサ来る車両の揺れ、軋みがピークに達する。
これまで体験した事の無い限界走行だ、と直感しましたね。
メーターは見ていないんで知りませんが、あれは絶対110km/h越えていたのではないでしょうか。

塚本のホームを挟み、再び双方が再接近した頃に今度はじわじわと223がリードを開始。
宮原への引込み線で再び互いが見えなくなり、抜けた頃には歩くような速度で223系がスルスルと前へ出て行く。
まだ抜かれていない113系はなおもしぶとく追尾し、貨物線の盛土が間に割り込んでまた双方の姿が見えなくなった。
貨物線をパスして神崎川を渡る頃、223系の最後尾が視界の向こうへ去っていった。

あと一歩及ばず、といったところ。惜しい。


それから数十秒経った頃に尼崎通過。
ホームに進入中だった先ほどの223系を再びぶち抜き、113系は一路西へ。
先ほどの223系が再び姿を見せる事はもうなかった。

日頃この区間113系に乗って通学しているんですが、それに遜色ない走り・・・いや、それ以上の走りで激走。夙川手前の上り勾配をフルで突き進み、そのまま加速を続ける。
芦屋、通過。やはりポイントが凄い音を立てて軋む。跳ね飛ばすように通過。

大カーブを描いて住吉、通過。いつもここで降りているので、このあたりの景色を見ると反射的に降りる準備を始めてしまうんですが。

EF65が牽引するジョイフルトレイン「旅路」と思いがけず擦れ違い、六甲道へ向けての上りアプローチを驀進。スラブ軌道独特の音が更に113系のモーター音と重なり合う。

下り坂に入るが、列車はなおも加速を続けている。ジョイント音がいつもと根本的に違う。
爆走などという言葉すら超越してしまっている状態。

やがて徐々に速度が落ち、見慣れた三ノ宮のホームに進入する。
予定上、リバイバル113系の乗車はここまでで家に取って返さなきゃならないんです。

いつも通学で乗っているのと同じ、前から三両目の車両を降りる。モハ113-5002。
あと一週間もしないうちに、朝の通学でこの車両に乗る事は出来なくなるんですね。


一呼吸おいた後、113系は再び西明石へ向かって走り出す。
終点まではあと20分。最後のラストスパートを見送り、三ノ宮のホームを降りた。


書くの疲れたー