一度じっくり撮ってみたかった。


というわけで、本日行ってきましたのはコチラでございます。



今日は学校の友人達と舞子に海水浴に行くとかで、朝っぱらから神戸より西の方へ。

せっかく向こうの方面に行くのなら泳ぐだけってのも勿体無いなので、ついでってことで舞子へ向かう前に兵庫でちょっと分かれ道をして和田岬線

この路線、休日は一日朝夕2本だけ、土曜も結構本数が減るとなればある程度の本数が固まっている朝の時間帯にじっくり撮り歩きが出来るのは実質平日だけ。

その平日が学校のせいで暇じゃないってのは全世界の学生に共通する大いなる悩みなわけですが、ところが今日はたまたま試験休みで平日なのに学校が休み・・・と。そんなわけでちょっくら撮ってました、というわけです。


さて、221系の快速を兵庫で降りてから向かったのは地平に取り残されたように存在している和田岬線専用ホーム。

そのホームには既にこの路線専属のスカイブルー103系6両編成が停車し、和田岬にある工場群に向かう通勤者たちがかなり乗り込んでいます。この路線に朝乗るのは初めてなのですが、ウワサどおりの結構な活気。

席は全て埋まっているので、後ろから二両目のM車に立ち。ほどなくして発車ベルが1分ほどひたすら鳴動したのちドアが閉まり、電車はゆっくり走り出しました。


大きくカーブを描き、本線から120度ほど弧を描いたところで車窓に見えてくるのは「川重」「ボコ重」こと鉄ヲタには有名な川崎重工。今日出場する新鶴見EF65更新色がスタンバっているのが良く見えます。その奥にも色々と怪しげな車輌たちが。


その川重を過ぎれば、あとは終点までひたすら直線が続きます。思ったより速いスピードで、家と工場が林立する町並みの中を駆け抜ける103系

電化されてはいるものの、線路は貧弱な25mレール。小気味良くジョイント音を発しつつ、程よく揺れつつ、103系は終点までたった一駅を走ります。


未だに回転橋が残る運河を渡れば、程なくしてかかるブレーキ。段々速度が落ちていき、やがて一面一線だけの小さなホームに電車は滑り込みます。



時間にして3分ほど、これがホントのミニトリップ。


さて、それでは今電車で走ってきた道を今度は逆向きに歩いて辿っていくことにしましょう。



この回転橋は今はもう回る事は無いようですが、走る車輌がDE10+旧型客車からキハ35に代わり、そして電化されて103系が走る現在でもまだまだ和田岬線のシンボルとして健在です。ってかむしろ、スカイブルーの103系がこの光景に妙にハマってる不思議さ。

この路線専属の103系は一本しかないので、検査や故障などの時には201系や207系が代走として入ることがあるんですが、そんな時にここで撮ったら絵的にかなり面白いかも。



いきなり結構歩いて川重のすぐ横の踏切から。この路線はほぼ一定方向を向いて走るので写真は撮りやすそうなんですが、不幸なことに朝に順光となるサイドにはほぼ全線に渡って架線柱が建っているのです。そんなわけでこれを半逆光の言い訳に代えさせて頂きます。


撮ってる途中、大勢の川重の社員さんが横を通るわけで。なんかニヤニヤされてた気がしないでもありません。
車輌を作ってる会社の中の人の目には、果たして車輌の写真を撮る鉄ヲタってのはどう映るんでしょうかね。不愉快に思われてる、ということだけはないと思うのですが。きっと。



更に大きく迂回しつつ歩いて、最後に本線分岐部分の大カーブより。

邪魔者が多すぎて編成が入りそうにないの=先頭だけアップで捉えりゃいいんです、と。


この路線の103系、実は未だに希少な黒Hゴム残存車なんです。関西でこのタイプが残るのは奈良に2両、阪和に1両、そしてここに両端クハ2両だけ。他はもう、全部銀色の鉄仮面。


ようやく鳴きはじめた蝉の声を聞きつつ兵庫駅に辿り着いた頃には、もうすっかり汗だく・・・。