つくづく嫌になるとき。

103系@塚本

星田でようやく目の前に座っていたオバチャンが立って席が空き、長尾までは10分弱ながらも疲れていたので着席。寝ないつもりで目を瞑っていると、何時の間にか意識が飛びます。


気付くとどこかの駅に停車中。周りのリーマンがわらわらと降りていくのに気付き、はっとして飛び降ります。駅名表を見ると大住、はっと気付いて走るも、ちょうど今まさに発車しようとしていた逆方面の電車にはもう間に合うはずがありません。VVVFインバータの音だけが、空しくホームに響き渡ります。


次の電車まではたっぷり15分。学研都市線の単線区間なんて、そんなものです。

電車から降りた通勤客が方々に去っていくと、ホームには私以外誰も居なくなりました。

秋の空はすっかり暗く染まり、虫の声だけが耳に入ります。


丘の上に位置するこのホームからは、木津川沿いに広がる街の夜景がよく見えます。

あの中でどれだけの人間が暮らしてるんだろー、飯食いてぇなー、などと考えながらボケーッとその景色を見ているうちに何時の間にか時間は過ぎていたようです。

やがて殺風景なコンクリート造りのホームに鳴り響く、機械的な接近放送。ほどなくして、2灯のライトがカーブの向こうからこちらへ近づいてきました。


たまには寝過ごしもいいかな、なんて・・・思うわけねーだろ。なんで2駅寝過ごしただけで30分も時間ムダにしなきゃならないんですか!