奈良線快速代走混色爆走103!

いつも学校へ行く時に乗る電車の10分前、9:49発の電車でいつもとは逆方向へ出発。電車は普通・木津行き。木津行きが殆どが快速のこの路線では何気にレアな列車なのですが、それはさておき。

心地よい朝の日差しを浴びながら田園地帯を快走し、30分弱で終点木津に到着。

7:21に発車する3602M京都行き快速を待ちます。一番先頭の、所謂かぶりつき位置に一番近い乗車位置で待機。

接近放送が流れ、ベルが鳴り響く構内。
やがて奈良方からヘッドライトの灯がレールを照らし、近づいてくるのが見えます。

それがいよいよ迫り、信号施設の後ろから姿を現したのは・・・103系、しかも青色!


本来、奈良線の定期運用には103系使用の快速などというものは存在しません。103系は普通のみ、快速は全て221系です。

更に奈良線で運用される103系は全て奈良電車区所属の103系。青色塗装の103系日根野電車区所属の車両のみ、どう考えてもこれは変なわけです。

答えは奈良電車区221系不足だったそうで。複数本が一気に検査に入った結果、車両が足りなくなってしまったとか。
そのため急遽103系で所属基地も塗色もバラバラの混合編成を組み、221系の代走につかせることになった・・・と云うのがどうやら真相のようです。

因みにこの編成の奈良側はクハ103-2、今年で41年目の車両です。
ところが両端先頭車がTc135、Tc2とド初期タイプの車両ばかりなのに対し、中間電動車は2ユニットともに2000番台の30N車という非常にチグハグな組み合わせだからまた面白い。


さて、木津を定時に発車した混色編成は速度を上げながら木津川を渡ります。

田園や茶畑が広がる沿線には霜が降り、そこを朝の柔らかい日差しが照らしています。
そのような長閑な風景に気を取られているうちに、103系はかなりの速度に達しているようです。最高速度の高さの割に制限速度が多い奈良線なので、電車は「90km/hまで上げてカーブで80、駅構内のポイント制限60、で再び90km/hまで戻し・・・」といった感じで、加速と減速を繰り返します。高速域での加減速が極端に不得意な103系には最も適さないであろう運用。

しかも奈良線はもともと駅を通過する高速列車を走らせるという概念が無かった路線なので、各駅に制限のかかるポイントが非常に多いのです。Y字ポイントで制限45、なんてしょっちゅう。
みやこ路快速登場時に一線スルー化工事が行われ、制限無しで突っ込める駅も一部にはあるのですがそれも僅か。殆どの駅で制限を食らいます。

更にこのダイヤは、もともと221系での走行を前提としたダイヤ。それを221系より性能の劣る103系で走らせているわけですから、急がないとどんどん遅れが延びていきます。


普通電車を待たせて、その脇へ高速で突っ込む103系。運転手はせわしなくノッチとブレーキの入切を繰り返し、休む間もありません。駅を通過してポイント制限をクリアするたびに、後ろからM車が突き上げてくる揺れが襲います。

珍しく一線スルー化されている駅には、容赦なし、とばかりに物凄い速度で突っ込んでいきます。速度計の針が指す速度は95km/h、全開モード。

その速度がいつまでも続くわけがなく、すぐに制限速度が待ち構えています。制限区間をクリアするとすぐに再加速。ひたすらこの繰り返しです。

頑張っていることはひしひしと伝わってくるのですが、旧型車の宿命か各駅でジワジワと遅れが延びていきます。取り返そうとしても、ひっきりなしに行われる加減速のせいでなかなか思うようにはいきません。

結局京都には1分程度の遅れをもって到着。221系のダイヤで走ってこれだけの遅れにとどめたというのは、むしろ褒め称えるべきでしょう。


因みにこの混色編成、21日までの土休日運用についてですが返しは夕方の京都18:19発、快速3605Mに入るそうです(先日id:doubuさんとのオフ時に乗った列車ですね)。その後670Mで再び京都へ戻り、3613Mで奈良へ戻って終了。

撮影に関しては、事実上朝の快速のみしかチャンスはないっぽいですね。。

Urban Infomationの掲示板でGetしたこの運用情報。
しかし、やっと混色車両の運用が掴めたと思ったら代走は21日で終わりですって。。